「米国防総省付近で大きな爆発があった」との偽情報が22日にSNSで出回り、金融市場が一時乱高下する騒ぎとなった。実際には爆発はなく、国防総省と地元消防局もこの情報を否定した。誰が何を目的に偽情報を流布したかは不明だ。偽情報はツイッターの複数のアカウントで、米ブルームバーグ通信の報道を装って発信された。人工知能(AI)で作成したとみられる爆発の画像も合わせて投稿された。これを受け、22日のニューヨーク株式市場は一時急落。外国為替市場でも「有事のドル買い」で円安・ドル高が進行する場面があった。地元消防局は「国防総省やその付近では爆発やその他の事案は起きておらず、一般市民への危険もない」とする声明を発表した。米メディアによると、ロシア国営テレビRTもツイッターでこの偽情報を取り上げたが、後に削除した。